マクロスΔとマクロスF、両作品を考察する

これまでの展開

放送前に『0.89』が公開

2016年4月に放送が開始されると告知されたのが2015年の年末。この時期にマクロスΔの完成している部分をいち早く先行公開したアニメ放送が行われました。筆者はたまたま放送当時、外出していたので見られなかったものの、後日鑑賞したときに感じたのはまぁいつもどおりだなぁといった感想が最初に出てきたものです。といっても、筆者は当初から今作の『歌』に注目していたので、ここで披露された新曲には、今後発売されるであろう音楽にも期待が持てた。

今放送はファンにとっても楽しみにしていたのが、誰が主役を演じているのかといったキャストにも注目が集まっています。アニメの内容はキャスト陣営で大きく左右されると言って良いですが、それはマクロスΔであっても例外ではなかった。放送された『マクロスΔ0.89』のエンドロールを誰もが注目していましたが、配役のところに記されていた文字はなんと劇中における異星人文明である『ゼントラーディー語』で記載されているという、驚天動地な隠され方をされていたのです。

当然ですが、制作陣でもない限り翻訳できる人はほとんどいないので声だけで判別するしかなかった。中にはすぐに分かったという人もいますが、聞いたことがないという声優も何人かいるため全てを判別出来ないようにしていたのです。粋なことをしていますが、それについては後日に正式公開されたキャスティングですぐに明かされました。

こんな感じで本放送前から何かと話題を振りまき続けているマクロスΔですが、これまでの展開をさらっとあらすじ込みで考察してみよう。

これまでの内容

1~13話まで

モノローグから入る物語で今作のメインテーマといえる『ヴァール症候群』なる病が起こり、それを沈静化出来るのが戦術音楽ユニットである『ワルキューレ』が活躍していた。このユニットこそがΔにおける音楽の要となっていますが、既に大きな話題を振りまいていますね。

話題は変わり、銀河の辺境に位置しているアルシャハルと呼ばれる惑星で一人の若者が働いていました。『ハヤテ・インメルマン』、今作の主人公であるがごく普通の一般人でよくある自分が何をしたいのか分からない自分探しをしている最中の青年。無気力なため仕事も転々と変わっている中で働き先で解雇を宣告されてしまい、最後の仕事をしている最中に惑星へ密入国してきた一人の少女と出会います。『フレイヤ・ビヨン』、本作のメインヒロインの1人で先に紹介したワルキューレに加入するため、アルシャハルよりも遥か辺境に位置している惑星ウィンダミア出身の少女。

成り行きでフレイヤを助けた後、アルシャハルに突如としてヴァール症候群を起点とした暴動が発生し、フレイヤが憧れているワルキューレとその護衛を主とするデルタ小隊の活躍によって沈静化されていきます。だがそこへ突如として出現した武装集団により状況は混迷、デルタ小隊が応戦し、ワルキューレも戦場の中で逞しく優美に歌い続ける姿にフレイヤも参戦、そんな命をかけた行動にハヤテの心は動かされた後に、自分の探していたことはこれだったのかもしれないと気付かされます。

鎮圧された暴動が終わった後、混乱に乗じて軍用機を駆ったことからデルタ小隊の隊長に見初められたハヤテは民間軍事会社であるケイオスに入社し、フレイヤは後日に開催されたワルキューレの新メンバーオーディションに合格、無事加入を果たす。フレイヤの歌に感化され、自分の生きる目的を見出しつつあったハヤテ、同僚で指導教官である『ミラージュ・ファリーナ・ジーナス』らと共に任務を遂行していると、フレイヤの故郷であるウィンダミアが地球人に対して宣戦布告をする事態に見舞われる。

戦うために入ったわけではなかったハヤテに、故郷が戦争を引き起こしたことに心を痛めるフレイヤでしたが、二人はそれぞれやるべきことを見定めて大きく成長していく。そんな二人の姿に、自分の生き方に疑問と迷いを持っていたミラージュもハヤテが成長する姿に感化されていった。

やがて戦況はウィンダミアに優勢となってハヤテ達が拠点としていた惑星も占拠され、撤退を余儀なくされてしまいます。必ず取り戻す、そう決意を改めて敗北の苦汁を舐めさせられるのだった。

何が凄かったかといえば

今のところ全て見通して、物語の前半部分から中盤部分に差し掛かる辺りまで見た中で一番インパクトがあったものといえば、何をいうまでもない『ヴァルキリーがダンスするシーン』には度肝を抜かされた。ヴァルキリーとはマクロスの可変戦闘機の名称で、戦闘機から人型に変形できるのですが、劇中ではハヤテは類まれなリズム感で劇中でワルキューレが歌唱する音楽に合わせてヴァルキリーでダンスするシーンが公開されます。

当然今まで誰がこんなことを思いつくかといった3DCGシーンは、これまでになかった斬新な取り組みといえます。実際、ダンスするばかりではないですがメカアクションも充実している点からも、マクロスの良さは生かされていると言って良いはずだ。

14話~

ウィンダミアに敗北してから、ハヤテ達ケイオスは打開策を求めるために策を練る。その間、ウィンダミアは勢力を拡大するために今度は銀河全てを征服することを明確に宣言したのだった。ワルキューレとは違い、ヴァール症候群を制御する風の歌い手と称される『ハインツ・ネーリッヒ・ウィンダミア』の歌を要として着実に支配領域を進行させていく。

その間、確実に心の距離を縮めつつあるハヤテとフレイヤの様子に1人心を痛め、自分の心理に気づけずにいるミラージュにも変化が見られた。またワルキューレ内でもダントツの歌姫として絶大な人気を誇る『美雲・ギンヌメール』が自身の出自について語るなど、様々な謎が浮かんでくる。その中でハヤテの父、『ライト・インメルマン』が行った秘事も明かされるなど、物語は更に混迷を極めていくのだった。

核心に迫りつつ

毎週の放送が楽しみになるくらい、次々明かされる話題が出てきます。戦闘の行く末、そもそもヴァール症候群とは何なのか、そして今作における歌がもたらす先には何が待っているかなど、気になるワードもちらつかせています。

物語の展開もそうですが、それ以上にマクロスといえば絶対に外せない話題は既に大ヒット中だったりします。