マクロスΔとマクロスF、両作品を考察する

やっぱりマクロスFは面白い

マクロス25周年を祝して

マクロスΔも楽しみにしていましたが、筆者にしてみれば前作である『マクロスF』の方が個人的には一番馴染み深いものがある。それこそアニメが放送されていた当初はもちろん、放送が終わってから数年が経っても衰えることを知らない人気の高さは誰もが知っているはずだ。2008年にテレビアニメが放送され、久々のマクロスが地上波の放送で登場とだけあって当時から高く注目されていたことも影響している。そして何より、往年の伝統たるメカと歌、三角関係という要素をしっかり生かしてだ。

ただこのマクロスFはこれまでの作品と違い、この3つ以外にももう1つ物語を見ていく上で外してはいけない、忘れてはいけないテーマがある。作品のコンセプトにもなっているが、それは『誤解』という点だ。三要素に付け加えての誤解、これがもたらすものとして挙げられるのが、移住する惑星を求めて航海を続けるフロンティア船団と宇宙生物であるバジュラとの関係が主軸となっている。またそれ以外にも用いられていますが、今作を制作する上で重要な要素として原点回帰しつつも新規ユーザーが楽しめる内容にする、といった点も絡んでいるからです。

ライトユーザーを取り込めた

今作のヒットには、やはりライトユーザーでも入り込める内容だったのが大きい。それは筆者も例外ではなかった、当時マクロスの存在は知っており7も見てはいたが、ハマるほどに好きになったわけではない。だがそれもマクロスFの存在を知った時からシリーズに対しての見方も代わります。要因にはΔでも挙げている歌もそうですが、単純に物語を見て面白いと感じる部分がすぐに読み取れたからだ。それ以外の作品もそう思うかもしれないが、所々に往年のファンだからこそ分かるポイントが詰め込まれていたりと、やや玄人っぽさが感じられる要素が強すぎるのもシリーズものが抱える悩みと言えるでしょう。

ガンダムシリーズにしてもそうですが、とりわけマクロスは入れ込み具合が他作品に比べて強く感じるため、新規ユーザーには馴染みがない要素だったりする。そこで考えだされたのが原点回帰しながらも、制作陣たちが見てきたマクロスシリーズの歴史を目視できるセルフオマージュなどの取り組みも見られて幅広い年齢層から手厚い支持を集めた。

ヒロインの魅力もそうですが、単純に作品として面白いか否かが成功を分けることを思えば中々革新的といえます。

こんな快挙を樹立

マクロスFが放送され、映像作品も発売された。その際、今でこそ主流となっていますが2008年の頃はまだまだ普及率の低かったBlu-rayも発売されていたものの、あまり売れなかったという。ただそんな中でマクロスFは今ではもう基本スタイルの、DVDとBlu-rayを同時発売するという史上初の快挙を成し遂げた。当時の言葉でいえば蛮行、といったほうが良いのかもしれません。売れるはずがないのになんて無茶を、そう見るのが業界の人らしい視点でしょう。

ですが大方の予想を裏切って、マクロスFの映像作品はDVDよりもBlu-rayの方がダントツで売れたのだ。その甲斐あって、その年のBlu-ray作品の中で一番の売上を記録したという。逆に言えば、マクロスFを映像美でみたいが故にディスクレコーダーを買ったという人もいるのではないか。筆者も、観たい作品を綺麗な映像で撮りたかったからというのがレコーダー購入の原動力になっているので、あながちない話ではないでしょう。

人気の高さは

マクロスシリーズ25周年を飾る作品として発表されたマクロスFはアニメとしてはもちろんのこと、その他商業的な面で大ヒットを記録したコンテンツとなっています。特に関連商品として発売された一番くじプレミアムのフィギュアについては、当時は絶大な話題を席捲した。くじの存在を知らなかった筆者にすれば、当時勤務していたオタクショップでくじ欲しさに多数のお客さんが何度となく購入していく姿には、正直信じられないといった見方もしていたほど。

メディアミックス展開により大ヒットし、テレビアニメの映像作品も好調な売れ行きを示したこともあって、ほんの数年前まで話題を放ち続けたことを考えれば、マクロスシリーズの中で一番のヒット作と見なせるかもしれません。Δがどこまでそれに迫れるかは今後の展開次第ですが、Fの面白さは単純に物語においても影響を与えている。